「Figma Config 2024」にオフラインで参加したので、その感想を忘れないうちに、備忘録としてまとめておきます。
この記事は、デザイナー向けの記事です。
いつもの英語ブログとはちょっとテーマが違いますが、デザインと英語に興味がある方は、読み進めていただけると嬉しいです。
- 「Figma」とは?
- 「Config」とは?
- Figma Config 2024で視聴した講演
- 「Figma product launch keynote」の内容と感想
- 「Our digital product vision of augmented hospitality」の内容と感想
- 「Taking flight: lessons learned on adopting Figma at United」の内容と感想
- 「Designing for everything 」の内容と感想
- 同時通訳機能とプラグイン
- これからのデザインツール
「Figma」とは?
このブログは、主に英語についてのブログなので、「Figma」についてご存知ない方多いかと思うので、簡単に説明。
- オンラインで利用できる多機能デザインツール(ホームページ、アプリケーション作成ツール)
- 複数の人が同時にデザイン作業を行えるクラウドベースのツール
要は、Web、アプリ系デザイナーには、必須不可欠なツールです。
デザイナーと一緒に仕事をしているチームの、プロジェクトマネージャーやエンジニアの方も、一緒に使う機会多いかなと。
「Config」とは?
「Config」とは、上記で述べたFigma社主催でアメリカで開催されている、年一のカンファレンスです。 主なメインは、Figmaの主要製品のアップデートや、新機能の発表です。(Adobe MAXとか、Appleの新作発表イベントみたいな感じ)
あとは、スポンサー企業や、Figma利用している大手企業、著名なアーティストの方々の講演などがあります。
現地で参加できない人向けに、全ての講演がオンラインで見れる、バーチャル参加という枠があったので、私はそこで講演を見ていました。
Figma Config 2024で視聴した講演
1日目(6/26)
Figma product launch keynote
Figmaの新作機能発表。Figma Config 2024の1番のメイン講演。Our digital product vision of augmented hospitality
フランスのホテルグループの会社が、どのようにしてUXを向上させていったかというお話。Taking flight: lessons learned on adopting Figma at United
ユナイテッド航空とサービスパートナーのデザイン会社が、どのようにして今までのデザインデータをFigmaに移行したかというお話。
2日目(6/27)
- Designing for everything
2日目のKeynoteメイン講演。タイトル通り、あらゆるもののためにデザインをして、幅広く活躍するクリエーターの方々のお話。
本当はもっとリアルタイムで聴きたかったんだけど、時差の関係で眠くなって諦めた。
どうせ数日後には、アーカイブされて見れるからいいやと思っていたけど、今年はまだアップデートされていない。
(去年はほぼ全部の講演がアーカイブされて、数日後にはFigmaのサイトで見れるようになっていたけど、今年はやらないのか...?)
*追記 7/2
Youtubeの方に全部の講演(84本の動画)がアップされていました!
「Figma product launch keynote」の内容と感想
詳しいFigmaのアップデートや新機能の内容は、オフィシャルサイトで説明しているので割愛。
講演を聞いての感想。 下記の2つの新機能には驚いた。
新機能スライドに歓喜!
今のFigmaツールで、スライド作る機会がかなりあったので、この新機能は嬉しい。
Googleスライドだと、細かい1px単位でデザインの調整はほぼできないので、もどかしい部分があった。
ただ、デザイナー以外の職種の人と協業してスライドを作るとなると、FigmaよりGoogleでとなりそう。(Googleの他の互換性有意の点で)
あとは、2025年までは無料で提供、その後の利用は課金されるかもとのことなので注意が必要。
AI機能のデモは、驚きと同時に怖さも。
キレイなモックが簡単にAIで一瞬でできるということに、嬉しさよりも怖さの方が上回った。
数年前のAdobe MAXの時も同じようなことを思ったんだけど、AIの精度がかなり恐ろしい。
英語からドイツ語への翻訳も一瞬で、かなり精度が高い翻訳できちゃってた。
デザイナーも翻訳者もいらないじゃん...!と😂
「Our digital product vision of augmented hospitality」の内容と感想
フランスのホテルグループの会社が、どのようにしてUXを向上させていったかというお話。
40人以上のブランドがあって、それに関わる人たちが常に1000人以上いて、日々Figmaを使っていると。
ただ、この講演の内容は、はっきり言ってあまり覚えていない。
なぜなら、チャット機能で発表者の方の英語の発音を愚痴る人たちが湧いてきたせいで、講演よりも、チャットの内容に目が言ってしまった。
確かに、発表者のフランス人の方の英語には、独特の英語の訛りがあった。
私は今ドイツに住んでいるので、ノンネイティブの英語の訛りは全く気にならなくなった。
全然理解できるし、全く問題ないと思っていたけど、発音が悪くて何言っているかわからないだの、オープンな場でいう人が多いのもマナーというか治安が悪くて気になった。(登録しないとみれないサイトなので、名前も表示されるチャットの場なのに...)
ノンネイティブの英語発音の訛り、私は個性的でユニークで好きなんだけどな。
多分、これが原因の一つだと思うけど、2日目からはチャットスペースがなくなっていた。
他の視聴者のリアルな反応や感想が見れるので面白いなと思っていたのに、とても残念。
「Taking flight: lessons learned on adopting Figma at United」の内容と感想
ユナイテッド航空とサービスパートナーのデザイン会社が、どのようにして今までのデザインデータをFigmaに移行したかというお話。
デザインデータをSketchからFigmaに移行したという話だったけど、これは非常にわかりみが深かった。
私自身も仕事でこれを経験したから😂
「Designing for everything 」の内容と感想
2日目のKeynoteメイン講演。
タイトル通り、あらゆるもののためにデザインをして、幅広く活躍するクリエーターの方々のお話。
「Arc」というブラウザを作っている会社「The browser company」のブランディングの話
そもそも私は、Arcってブラウザがあるなんて知らなかったけど、 めちゃめちゃポップなUIで可愛い。
普段の仕事に直結する話ではないけど、面白かった。
画面の外にでて、クリエイティブのヒントを得たり、日常のちょっとしたことに感動したりすることって大事だよね、なんて話もしてた。
あとは、プレゼンの仕方が、めちゃめちゃアメリカ人って感じでパワフルでポジティブで話に引き込まれた。
自分もこんなプレゼンしてみたい、とにかく素晴らしかった。
デジタルアーティスト「Refik Anadol 」さんのお話
AIアートの分類になるんだろうか、とにかくすごいインパクトで、こんなものがAIで作れるのかと感動した。 実際の作品を自分の目で見たいなと思った。
発明家兼YouTuber「Simone Giertz 」さんのお話
簡単に説明すると、すっごくくだらないガラクタロボットを作って有名になった人なんだけど、 この方の話がめちゃめちゃ面白かった。
スウェーデン出身の彼女はいつも失敗ばかりで、いろいろ失敗しては辞めてを繰り返してきたけど、発明だけは大好きで続けて、Youtubeで投稿して有名人になった話。
これってアメリカだから成功したんだろうなと思わずにはいられなかった。
今私はドイツに住んでて思うけど、日本もだけどヨーロッパもなかなかの保守的ぶり。
アメリカって、こういうことを面白いと思う人が多くいて、失敗しても何回でもやり直しても批判されない雰囲気があるんだろうな。イノベーティブなことがアメリカ以外の国では起こりにくいっていうのは、こういうのを見るとよく理解できる。
同時通訳機能とプラグイン
全ての講演は、「Figma Config 2024」の特別サイト内で見ていたんだけど、同時通訳機能がついていた。
今はこんな便利な機能があるのか!と、全く知らなかったので、デザイン以外に英語関連でも今回は得るものが大きかった。
リアルタイムAI翻訳(AIによって字幕のように文字書き起こしてくれる)
こちらはプロの通訳によるリアルタイム音声通訳(通訳者はリモートで作業)。
最初AIかと思ったけど、かなり自然な同時通訳だったので、これがAIだったらかなりすごいと思ったけど、今の世の中、別にありえない話ではない。
これからのデザインツール
「Figma Config 2024」のセッションをいろいろ聞いて思ったけど、デザインの世界はもちろんのこと、世界は確実に進化している。
デザイン業界も、昔はAdobeツール一強で、それさえ使いこなせれば数年アップデートしなくても仕事はできていたけど、 ここ数年ですっかりFigmaオンリーになってしまった。
自分は10年以上デザイン業界にいるけど、その間使ったツールの移り変わりを簡単に振り返ってみる。
(かっこ内)はプロトタイプツールなど。
2000-2017:Adobe イラレ、フォトショ
↓
2017-2019:Adobe XD / Sketch(Prott/InVision/Marvel/Zeplin)
↓
2019-2024:Figma
また数年後は、新しいデザインツールが生まれたりするだろうか?
またまた、Adobeが巻き返してくるのか?(結局FigmaはAdobeに買収されたって話は、欧州規制当局の承認が得られず破断になったので、XDの開発アップデートしたとか)
とある講演では、「Sketch」はレガシーツールとか言われちゃってたけど、自分自身も時代に乗り遅れないように、しがみついて行きたい。
スポンサーリンク